世界大会日誌(その4)

 

【世界大会日誌(その4)】



 今日の日付で3回目の「世界大会日誌」ですが、早く書かないとどんどん忘れて行きますからね、、。

 7月9日(土)

 チーム戦初日。昨夜のミーティングでWさんがタイムキーパーをやる事になっていたのだけど、急遽、久留米のみきちゃんとみさっちの2人がタイムキーパーをやる事に、そばにいた飯塚君がもの凄く不安がっていたけど、最後までこの2人が勤め上げました!(*^^)v

 で、大会ですが、、ブーメランの世界大会は、チーム戦がメインイベントで、選手の気合はもの凄かったです。

 競技は色々あるのですが、特に印象に残ったシーンをいくついか、

 チームエンデュランス・・・この競技が一番最初の競技で、侍チームが投げるのを見ていたのですが、飯塚君が一番最初に肉離れ、、以後、侍チームは苦しい戦いを強いられる事になります。

 チームスーパーキャッチ・・・MTAを投げている間に、3人の選手がFCを投げ、MTAが飛んでいる間に何回キャッチ出来るかって競技で、とにかくMTAの人のプレッシャーはもの凄いものだと思われます。僕は場外に飛んでゆくMTAのロストを防ぐ要員として、フィールドの一番後方に待機していたのですが、とにかく僕の近くまで走りこんで来て、もの凄く飛んでいたMTAを落とした選手がいたのですが、その選手はしばらく立ち上がる事が出来ないくらいの落胆ぶりでした。チームメートに方を叩かれ、数歩歩いたのだけど、またその場にしゃがみこんでしまって、、。また、ラインを少し超えて飛んだMTAを、ラインの外からジャンプしてキャッチするシーンも目撃したのですが、そのMTAをキャッチした選手の雄たけびも凄かったです。プレッシャーがあるだけに、喜びも大きいんですよね。

 チームリレー・・・この競技が見ていて一番面白い競技です。2チームが競うので途中エキサイティングな場面があったり、交錯しかけたり、最終日のチームリレーでは侍チームがその日の1位となります!

 チームオージーは普通にオージーなんだけど、この種目とMTA系の競技は外周警備に気を使いました。特にMTAは、海外の選手は強風の中でもカーボンのMTAを投げるので、もの凄く飛んでしまうMTAが多くて、石狩川へのロストも4,5本ありました。

 う~ん、、初日にどの競技をやったのか、、記憶が、、とにかく大会初日は、バタバタするので、競技の進行が遅れて遅い時間までダラダラとやる羽目になるとの指摘がありましたが、この日はスムーズに進行し、ほぼスケジュール通りに終了しました。

 審判委員長のダイアンさんからも、夜のスタッフミーティングの時に「初日をこんなにスムースに終えた事は今まで一度も無かったと、あなたたちはグレイトジョブだった」と、お褒めの言葉を戴きました。

 7月10日(日)

 この日は、、上記の内容と同じ様な感じで、、同じ競技を2回3回するのでね~(^^ゞ 多分、風による有利不利を少なくする為に、何回もやるんだと思います。(同じ競技を2回以上やらないとその大会は成立しないというルールもある模様です)

 7月11日(月)

 予備日ですが、この日はバス3台で。旭山動物園へ! 僕とフクダさんとイーファンさんがそれぞれ1台のバスを任されて、ツアーコンダクターの様な仕事をしました。と言っても人数確認が一番の仕事で大した事はしていません。(笑)ただ、お昼を各自で食べてくださいってのが上手く伝わっていなくて、何人か昼食を食べれなかったとの事。バスでその事を詫びると「気にしなくていいよ!」との声が、アチコチから上がり、、なんだか救われました。(ブーメラン選手たちは、ほんまええ人が多いです)動物園の後は、男山酒造への見学ツアー。試飲コーナーが大人気で、海外の選手はガンガン飲んでガンガン買ってました。

 バスから降りる時の最後の挨拶で、、先に日本語で「お疲れさまでした!」と言って、コレは英語で、、○○○○○と言おうとして、お疲れさまでした該当する英語が無いことに気がつき、、「それはどう言う意味なんだ?」との質問に答える事が出来ず「サンキュー!」で逃げたら爆笑されちゃいました~(^^ゞ

 7月12日(水)

 雨、、大会スケジュールの調整を全選手ミーティングで協議。今日中止にしてしまうと全ての競技が出来なくなり、大会が成立しなくなる、、明日帰る予定の選手(Naoさん)がいるので、チームの人数が足りなくなる等の意見。結局、Naoさんが明日の飛行機のスケジュールを変更してくれて、みんなから感謝の拍手。雨のグラウンドへ向かう事となりました。

 予定は、今日の昼から3種目やって、明日の午前中に3種目。そして「GEL DAY」のプログラムを短縮してやる事に。

 グラウンドは、もの凄く酷い状態ではありませんでしたが、ところどころに大きな水溜りがあり、このままでは全てのサークルを使用する事が出来ません。

 スタッフが、水溜りの水を塵取りとスポンジで、バケツに掬い取る作業を始めると、アメリカ人のステーブが「手伝うよ!」と言って水をすくい始めました。僕は「おまえは選手なんだから練習しなきゃだめだろ!手伝わなくていいよ!」と言ったのだけど、「俺はシアトルの人間だ!シアトルの人間はこういう時は手伝うんだ!」と言ってくれて、、その輪にモーマンが加わり、日本人のモンボさんが加わり、米谷君が加わり、ベッチーが加わり、ビリーが加わり、本当に沢山の選手たちがバケツリレーをしてくれて、巨大な水溜りがみるみると小さくなって行きました、、。

 なんだか、感激しましたね。

 水溜りを全部やっつけて作業が終了すると、みんなから拍手が沸き起こりました!

 ホンマに、、みんな最高やで~!

 (スタッフとしての団体戦期間中のハイライトは、間違いなく、このバケツリレーでしたね~(^^ゞ)

 つづく 

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 ↓バケツリレーの写真(撮影:古川貴浩)

 バケツリレー


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